2015年9月2日水曜日

ホテル・旅館の防災を考える

ゆこたんの森の八重樫です。
昨日は防災の日、身の回りの防災を考えるいい機会でしたね。
でも、あまり旅行先での防災を考えることは、そんなにないのではないでしょうか。いつどこで突然災害に遭うかわからない時代です。せっかくの旅行を楽しむためにも、旅先の防災情報を知っておくと、より安心ですよね。

■ゆこたんの森の場合
ゆこたんの森の場合、最も大きなリスクといえば、岩手山の噴火による土石流の被害です。岩手山は活火山です。記録に残っている範囲では、1686年(江戸時代)から1919年(大正時代)までの間に、4回噴火しています。

※現在、岩手山はとっても平穏です。安心してお越しください^^

当館からみる秋の空と岩手山(イメージ)
国交省のHPに掲載されているマップによると、ゆこたんの森は今のところ、「土石流が流れ下る危険性が高い沢と堆積範囲」とされている「正徳沢」のすぐ西側にあります。沢より少し小高い場所にあり、地図上では、危険範囲から外れています。


■旅館を取り巻く法律
今年の7月に、活動火山対策特別措置法が改正されました。
あまり馴染みのない法律ですね^^;
岩手山も対策が必要な山とされ、大まかに、

・火山周辺の市町村や警察・消防などで「火山防災協議会」を設置する。
・協議会で噴火のシナリオ、ハザードマップ作成する。
・市町村で具体的な避難計画を策定する。
・ホテルなどの集客施設にも避難計画策定を義務付け。

などが定められました。
当館での避難計画策定は、協議会での検討を経たうえでとなると思います。

私が就職したときに、最初に上司に言われたことは、おもてなしの心やサービスの向上ではなく、「ホテルの使命は、一晩お客様の生命を守り、安全な宿泊を提供すること」でした。お客様の安全が第一、これからもますます、お客様の安心・安全な宿泊に努めるのはもちろん、旅行中に役立つ安全情報などもお届けしていきたいと思います。


【おすすめ災害情報リンク】
岩手県防災情報ポータル
気象庁
ぼくらイーハトーブ火山局 岩手山調査隊
雫石町広報ツイッター
雫石町避難所マップ